電気代ゼロ円!?自家消費型太陽光発電×蓄電池による再エネ最新事例解説

「毎月の電気代が重荷になっている」
「脱炭素経営とコスト削減を同時に実現したい」
こうした声が多く聞かれるようになったのは、電力料金の高騰とともに企業の経営環境が大きく変化しているためです。
中小企業から大手企業まで、今、“電気を買わない”経営=電気代ゼロ化を本気で目指す動きが広がっています。
本コラムでは、自家消費型太陽光発電と蓄電池を組み合わせた最新事例と、電力の地産地消を支える次世代エネルギーインフラの活用法をご紹介します。
なぜ“電気代ゼロ化”が現実味を帯びてきたのか?
かつて再エネといえば、売電収入を目的としたFIT(固定価格買取制度)型の太陽光発電が主流でした。
しかし現在は、売電よりも「自家消費」が主流となっています。
理由は明確で、電気を買うより、自分でつくって使うほうが安くなったためです。
加えて、昨今のエネルギー価格の乱高下、地政学的リスク、送電ロスの課題などを背景に、「エネルギーを外から買う」時代から「自ら賄う」時代へとシフトしつつあります。
自家消費型太陽光発電の導入効果とは?
たとえば、ある食品加工工場では、屋根に出力50kWの太陽光パネルを設置した結果、昼間の稼働時間中に使う電力の約45%を太陽光で賄えるようになりました。
これにより、年間の電気料金は約180万円の削減に成功。初期投資も6年で回収できる見込みです。
さらに、事業再構築補助金や都道府県の再エネ支援制度を活用することで、実質的な投資負担も軽減されました。
蓄電池との組み合わせが“本当のゼロ円化”のカギ
太陽光発電には「発電していない時間帯(夜間)」という制約があります。
そこで注目されているのが、レドックスフローバッテリーなどの蓄電池との併用です。
弊社が導入支援を行った企業では、太陽光発電で得た電力を日中に活用し、余剰分を夜間に使用することで、商用電力への依存率を65%から15%に削減しました。
さらに、災害時に備えて非常用電源として72時間分のバックアップ電力を確保する仕組みも整備されています。
このように、「つくる」+「ためる」=真の自律型エネルギーインフラが、今後の主流となっていくでしょう。
EMS(エネルギーマネジメントシステム)で最適制御
太陽光発電や蓄電池を導入するだけでは、十分な効果は得られません。
重要なのは、エネルギーをどう制御・可視化し、最適に運用するかという点です。
弊社が提供するEnflow(エンフロー)は、電力使用量・発電量・蓄電量をリアルタイムで「見える化」し、時間帯別の最適なエネルギー活用を実現します。
これにより、ピークカットやピークシフトによる基本料金の削減、需要に応じた蓄電制御が可能になります。
最初の一歩は「現状把握」から
「興味はあるけれど、何から始めればよいか分からない」
そんな企業様には、まずエネルギーの使い方を把握する「見える化」から始めることをおすすめします。
初期投資が不安な場合でも、PPA(第三者所有)モデルなどを活用すれば、初期費用ゼロで太陽光発電を導入することも可能です。
おわりに ― 電力コストから“自由になる”時代へ
これからの企業経営は、「いかに仕入れるか」だけでなく、「いかに自給するか」が問われる時代です。
電力を“買う”時代から“つくって使う”時代へ――。
その選択は、経営にとって大きな自由と安心をもたらします。
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