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EPB(Emergency Power Box)とは?今、防災タワーが必要な理由

EPB(Emergency Power Box)とは?今、防災タワーが必要な理由
目次

今、注目されるエマージェンシーパワーボックス(EPB)

災害時、あるいはその他の非常時における電力供給の途絶は、施設運営にとって重大なリスクをもたらします。特に、施設管理、マンション管理、企業の総務部門では、安全な環境を維持することが最優先事項となります。

本コラムでは、災害時の電源として注目されているエマージェンシーパワーボックス(EPB)、別名、防災タワーとは何なのか。その内容と有用性について解説します。

 

EPBとは?

EPBとは、Emergency Power Boxの頭文字を取った略称です。タワーのような見た目から、防災タワーとも呼ばれています。
EPB(=防災タワー)は、災害時における電力供給の確保を目的としたポータブル蓄電池システムです。

太陽光パネルによる再充電が可能で、投光器や複数の照明を収納して夜間の照明提供も可能です。これにより、停電時でも重要な機能を維持し、人々の安全と安心を守ることができます。

 

施設管理・マンション管理への影響

施設やマンションでは、多数の方が生活、滞在をしています。

そうした施設やマンションへのEPBの導入は、非常時に必要なあかりとスマホ充電に必要最低限な電力の供給を可能にするため、災害時でも多数の方に対して安全な環境を提供するための重要な手段となり得ます。また、EPBは屋内での使用が可能であり、設置に際して特別な配慮が必要ありません。

 

企業総務部門への利点

企業においても、EPBの導入はBCP(事業継続計画)の一環として非常に有効です。

事務所や工場、倉庫などでの電力確保は、業務の継続、従業員の安全確保、そして企業の信頼性維持に直結します。EPBを導入することで、非常時における通信手段の確保や、必要最低限の業務を継続することが可能となります。

 

導入事例の紹介

実際に、タリーズコーヒー店舗千葉商科大学古河赤十字病院など、多くの施設でEPBの導入が進められています。

これらの導入事例からは、EPBが提供する安心感や、災害時におけるコミュニティの安全確保への貢献がうかがえます​​。

 

災害時において、電力は生命線とも言える重要なリソースです。

EPBのようなエマージェンシーパワーソリューションを導入することは、施設管理、マンション管理、企業総務部門にとって、安全で安心な環境を提供することで、非常時でも継続的にサービスを行い、最低限の分散型電源を供給することで、災害からの早期回復をサポートすることが可能となります。

重要なのは、EPB導入の際に、施設や組織の特定のニーズに合わせて計画を立てることです。このプロセスには、可能なリスクの評価、必要な電力量の算出、そして適切な設置場所の選定が含まれます。

 

導入のメリットは、単に「必要最低限なあかりと電力の準備」にとどまらず、非常時における自立と地域コミュニティへの貢献企業としての信頼性と社会的責任の強化、そして何よりも人々の生命と安全の保護に対する企業の姿勢を明確にすることとなります。

災害対策は、予測不能な事態に備えることですが、EPBのような技術を利用することで、その準備をより効果的に行うことができます。

 

まとめ

EPB導入の決定は、施設や組織がコミュニティの安全と福祉への深いコミットメントを示す行動です。今後も増え続ける自然災害のリスクに対して、先見の明を持って行動することが、未来への投資となります。

 

施設管理、マンション管理、企業の総務部門にとって、EPBの導入は、防災対策の新たな標準を設ける重要なステップです。

これらの施設や組織が率先してEPBを採用することにより、より多くの組織やコミュニティがこの有効な防災ツールを取り入れ、その恩恵を享受することが期待されます。

この記事を書いた人

プライム・スター株式会社 代表取締役

下田知代

LED照明コンサルティングから製造へ進出、 現在はエネルギーをつくる・ためる・へらすの総合的なソリューションを提案中。 お客様の課題解決のため、実践的な情報をコラムにてお届けします。