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【COP29に参加決定!】COPとは?COP29で気候変動に対する国際的枠組みを探っていきます。

【COP29に参加決定!】COPとは?COP29で気候変動に対する国際的枠組みを探っていきます。
目次

COPの歩み

プライム・スターは、COP27、COP28に続き、COP29への参加が決定しました。
今回のCOP29では、再生可能エネルギーの普及を支える重要な技術となるレドックスフローバッテリーをテーマに参加します。

COPは、国際社会が気候変動問題に対して協力し、温室効果ガスの削減や気候適応策を話し合う場です。特に、各国が共同で持続可能な未来を築くための取り組みを強化する重要な国際会議として位置づけられています。

本コラムでは、COPの位置づけや、過去にCOPで採択された重要な合意、昨今のテーマ、そして今後の展望について詳述します。

 

COPとは?

COPとは「Conference of the Parties」の略で、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)に基づく年次会議です。

1992年に採択されたUNFCCCは、気候変動を防止するための国際条約であり、原因となる温室効果ガスの削減や、それに伴う影響に対処することを目的としています。
1995年にドイツのベルリンで初開催されて以来、COPは世界各国が気候問題に取り組むための重要なフォーラムとなっています。

 

過去の有名なCOP

COPの歴史の中で、いくつかの重要な会議が国際的に大きな影響を与えてきました。
ここでは、その中でも特に注目すべきいくつかの過去のテーマに焦点を当てます。

1. 京都議定書(COP3, 1997年)

1997年に日本の京都で開催されたCOP3では、気候変動対策における大きな進展が見られました。

この会議で採択された「京都議定書」は、先進国に対して温室効果ガスの削減義務を課す最初の国際的な協定です。
同議定書では、1990年を基準として温室効果ガスの排出量を削減することが求められ、法的拘束力を持つ排出削減目標が定められました。

しかし、アメリカが議定書から離脱し、中国やインドなどの新興国が削減義務を負わなかったため、完全な成果とは言えない部分もありました。

2. コペンハーゲン合意(COP15, 2009年)

コペンハーゲン合意とは、京都議定書に続く新たな地球温暖化対策の枠組み(ポスト京都)に関するものです。

産業革命以前からの気温上昇を2℃以内に抑えるため、地球全体の排出量の大幅削減に必要性に同意する、先進国は2010年1月までに削減目標を提出する、さらに、発展途上国の削減行動の報告や先進国から発展途上国への資金援助の約束等、具体的な数字や時期が盛り込まれた内容となりました。

3. パリ協定(COP21, 2015年)

2015年にフランスのパリで開催されたCOP21は、気候変動対策の新たな基盤を築きました。

パリ協定」は、すべての国が自主的に温室効果ガス削減目標を設定し、気候変動への取り組みを強化することを求めるもので、これまでの「京都議定書」とは異なり、発展途上国も対象に含まれています。

協定の主な目標は、世界の平均気温上昇を産業革命以前と比較して2℃未満、できれば1.5℃未満に抑えることです。
各国が定期的に進捗を報告し、削減目標を強化することが求められます。

 

昨今のCOPのテーマと課題

近年のCOPでは、「カーボンニュートラル」についての具体的な議論、また「気候資金」と呼ばれる、発展途上国がカーボンニュートラルを実現するための資金支援について、各種テーマに基づいて議論されています。

気候変動の影響を受けやすい国々では、適応策の実施に必要な資金や技術が不足しているため、先進国からの支援が欠かせません。

しかし、こうした援助が十分に行き渡っていないという批判もあり、COPの場で資金拠出のあり方が議論されています。

また、気候変動の影響は環境だけでなく、経済や社会にも広範な影響を与えているため、「気候正義」という考え方も重要視されています。

気候正義とは、気候変動による影響を最も受けやすい人々、特に低所得層や発展途上国の住民に対して、公平な支援と対策を講じることを意味します。
これにより、気候変動の不平等な影響を緩和し、社会的公正を保つことが目指されています。

 

レドックスフローバッテリーの重要性

2024年11月11日より22日まで、アゼルバイジャンのバクーにおいて、COP29が開催されます。

プライム・スターは、COP27、COP28に引き続き、COP29にもレドックスフローバッテリーをテーマに参加します。
レドックスフローバッテリーは、再生可能エネルギーの普及を支える重要な技術であり、大規模なエネルギー貯蔵が可能です。

この技術は、太陽光や風力といった変動する再生可能エネルギーの供給を安定させ、エネルギー効率を向上させるだけでなく、カーボンニュートラル社会の実現に貢献します。

レドックスフローバッテリーは、持続可能なエネルギーシステムの中核を担う技術として、世界各国で拡大している新しい産業用蓄電池です。

バーチャル展示サイトへのリンクは以下からご覧いただけます。
日本語: https://jprsi.go.jp/ja/cop29/showcase
英語: https://jprsi.go.jp/en/cop29/showcase

 

COPの今後の展望

COPは今後も気候変動対策の進展を牽引する重要な会議であり続けることでしょう。
特に、以下の3つの展望が注目されます。

 

1. 技術革新の推進

再生可能エネルギーやカーボンキャプチャー技術などの技術革新が、気候変動対策の鍵となります。

2. 資金援助の強化

気候変動に対処するためには、先進国と発展途上国の間での資金援助が不可欠。特に、気候変動による災害に備えるための適応策や、再生可能エネルギーへの移行に必要な資金が求められています。

3. 持続可能な社会の構築

気候変動は社会全体に影響を与えるため、持続可能な社会を実現するための政策や行動が不可欠です。これは、エネルギー、交通、都市開発など、多岐にわたる分野との関係性が問われます。

 

まとめ

COP29では、先進国から発展途上国への資金拠出につき、金額や拠出内容、期間、定義、透明性等についての議論に注目が集まるでしょう。
それぞれの国の立場や考え方も異なり、容易に解決できる内容ではありません。

そのようななかにおいて、日本政府の戦略は国際協調を基本とし、カーボンニュートラルをGX(グリーントランスメーション)につなげ、新産業育成や成長機軸とする位置づけであると考えられます。

今後のCOPの展開について、現実的な問題を取り上げ、どうやって実現するのかという道筋をつける具体論につながることが期待されていくものと想定しています。

プレスリリースの紹介

PRTIMES
国連気候変動枠組条約第29回締約国会議(COP29)にて、レドックス・フロー蓄電池技術を発表し、脱炭素社会実現に貢献プライム・スター株式会社のプレスリリース(2024年10月17日 10時30分)国連気候変動枠組条約第29回締約国会議(COP29)にて、レドックス・フロー蓄電池技術を発表し、脱炭素社会実現に貢献
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000037124.html

 

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https://www.env.go.jp/earth/cop/cop29/pavilion/

 

この記事を書いた人

プライム・スター株式会社 代表取締役

下田知代

LED照明コンサルティングから製造へ進出、 現在はエネルギーをつくる・ためる・へらすの総合的なソリューションを提案中。 お客様の課題解決のため、実践的な情報をコラムにてお届けします。