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病院のLED化は『止めない設計』が前提|病院特有の3つの制約と解決策

病院のLED化は『止めない設計』が前提|病院特有の3つの制約と解決策
目次

病院のLED化の基本

病院のLED化では、「止めない設計」が前提になります。

つまり最も重要なのは、診療や入院を止めずに工事を進める「段階移行」の設計です。

一般的なオフィスと違い、病院は24時間稼働し、停電や騒音が患者の安全に直結します。

そのため「いつ・どの順番で・どう切り替えるか」という計画こそが、コストや明るさ以上に問われます。

現場で私たちが大切にしている進め方を整理します。

 

なぜ病院は普通のLED化と違うのか?

病院には、一般施設にはない3つの制約があるためです。

  • 止められない:手術室・ICU・救急は稼働を止められない
  • 静けさが必要:病室周辺では工事の音や振動が大きな負担になる
  • 衛生環境:粉塵や養生の管理が厳格に求められる

これらを無視して一斉工事を進めると、現場が混乱します。
そのため、「区画ごと・時間帯ごと」の発想が必要になります。

 

止めないLED化の流れ

現実的な進め方は、エリアを分けて優先順位をつけることです。

  1. 現状調査:器具の種類・台数・点灯時間・劣化状況を把握する
  2. 区画分け:手術室など止められない区画と、外来・廊下など切替えやすい区画を分ける
  3. 夜間・休診日の活用:負荷の少ない時間帯に区画単位で施工する
  4. 仮設照明の準備:切替え中も必要な明るさを確保する
  5. 段階的な拡大:効果を確認しながら、止められない区画へ広げる

「一気にやらない」ことが、結果的に最短距離になります。

 

患者目線の「明るさ」と「色」

病院の照明は、省エネだけでなく「見え方」と「安心感」も評価軸になります。
診察に適した演色性、夜間に患者を休ませる調光・調色など、空間ごとに求められる質は異なります。

エリアごとに、求められる光は次のように分かれます。

  • 診察室・処置室:肌や患部の色を正しく見るため、演色性の高い光が求められる
  • 病室:日中は活動的に、夜間は休息を妨げない調光・調色が望ましい
  • 廊下・待合:転倒防止のための均一な明るさと、安心感のある色温度
  • 手術室・ICU:高い照度と信頼性、ちらつきのない安定した光が必須

単に明るいLEDに替えるのではなく、エリアの役割に合わせて光を設計することが、患者と職員双方の満足度を大きく左右します。
省エネと「医療の質」を両立させる視点が欠かせません。

 

病院LED化の事例

いくつか事例を紹介します。いずれも「単に明るくする」のではなく、そのエリアが担う役割から逆算して光を設計したケースです。

聖路加国際病院 様

参考事例:https://primestar.co.jp/case/14114/

 
医療法人社団全仁会 宇都宮中央病院 様

参考事例:https://primestar.co.jp/case/10755/

 
介護老人保健施設 大磯幸寿苑 様

参考事例:https://primestar.co.jp/case/10750/

 

下記の事例ページではその他の事例もご紹介しています。
【病院・介護施設】LED照明導入事例:
https://primestar.co.jp/case_type/jirei02/

 

よくあるご質問

  • 工事中、停電は発生しますか?
    区画単位・時間帯を分け、仮設照明を併用することで、診療を止めずに進められるよう計画します。
  • 既存の器具を活かせますか?
    状態によっては器具交換が推奨されます。安全性と寿命を含めて判断します。
  • どのくらい電気代は下がりますか?
    既存光源や点灯時間によりますが、照明の消費電力は大幅な削減が見込めます。
    点灯時間の長い病院ほど、効果は大きくなります。
  • 補助金は使えますか?
    省エネ設備更新の補助制度を活用できる場合があります。
    制度は年度ごとに変わるため、計画段階で最新情報の確認をおすすめします。

 

計画は「現状調査」から始まる

止めないLED化を成功させる鍵は、工事よりも前の「現状把握」にあります。
どの区画にどんな器具が何台あり、何時間点灯し、どの程度劣化しているか。これが分からなければ、優先順位も工程も決められません。

私たちは、まず現地調査で器具の棚卸しを行い、止められない区画とそうでない区画を切り分けたうえで、診療を妨げない工程表をご提案します。
「いきなり工事」ではなく、「設計してから動く」ことが、結果的に費用も期間も抑えます。

 

まとめ

病院のLED化は、「安く・明るく」だけでは成立しません。
稼働を止めず、患者と職員の安全を守りながら進める設計力が問われます。

プライム・スターは、現場ごとの制約を踏まえた段階的な照明更新をご提案しています。
止められない現場だからこそ、まずは現状調査からご相談ください。

病院LED化のご相談はこちらから

 

病院LED化に関する関連記事はこちら
病院・医療施設向けLED照明交換における注意点
引用:https://primestar.co.jp/elcolumn/hospitallighting/

 

この記事を書いた人

プライム・スター株式会社 代表取締役

下田知代

LED照明コンサルティングから製造へ進出、 現在はエネルギーをつくる・ためる・へらすの総合的なソリューションを提案中。 お客様の課題解決のため、実践的な情報をコラムにてお届けします。