KNXジャパンロードショー2024の報告と次回2025年に向けて

KNXジャパンロードショー2024
去る12月10日、東京ヒルトンお台場にて、KNXジャパンロードショーが開催されました。
毎年各地にて開催されている「KNXジャパンロードショー」は、スマートホームやビルオートメーション分野における最新技術やソリューション動向を各社が発表する場となり、次世代スマートライフを切り開く重要イベントです。
今年の最後を締めくくる東京開催においては、KNX AssociationのCEO、Heinz Lux様の基調講演を皮切りに、デジタルツインをテーマにした講演、海外視察発表、さらにはメーカーやソリューション会社からの導入事例についての発表が続きました。
合計11の企業や団体からの報告となり、導入事例については具体的なKNXシステムの拡大が実感できるような充実した内容の発表が続きました。
デザイン性と機能性を合わせ持つJUNGスイッチ
JUNG(ヨン)は、ドイツ発のプレミアムスイッチメーカーで、その歴史は100年以上にわたります。
同社のスイッチは、単なる電気制御デバイスではなく、洗練されたデザインと高度な機能を兼ね備えた「空間のアクセント」として高く評価されていて、KNXプロトコル対応の製品も多数ラインナップされています。
JUNGスイッチには、以下のような特徴があります。
1.スマート機能の豊富さ
JUNGのKNX対応スイッチは、照明、ブラインド、空調、オーディオシステムの制御を一元化できます。
また、新製品としてタッチ操作に対応したモデルもあり、ユーザー体験をより直感的で快適なものにしています。
2.デザインバリエーション
JUNGスイッチの最大の特徴は、デザインの多様性といえるでしょう。ル・コルビュジェの63色のカラーチャートを表現できるのは世界で唯一JUNG社だけ。
また、素材バリエーション、質感、樹脂(プラスチック)の光沢やマットな表現についても他社のスイッチとは一線を画しています。
3.持続可能性
JUNGは、製品設計において持続可能性を重視しており、省エネルギー制御や耐久性の高い素材の使用が特徴です。
KNXプロトコルの特性を生かし、エネルギー効率の最適化にも寄与しています。
KNXとJUNGスイッチ、導入事例(プライム・スター株式会社の発表)
2024年は首都圏における外資系企業のオフィス・R&D拠点につき、JUNGスイッチ、制御機器、その他他社製センサーを組み合わせたインテグレーションを実現いたしました。
プライム・スター株式会社の発表では、具体的な制御事例を詳細に説明しております。
採用場所 | 地下2階/地上7階の外資企業のオフィスビル 従業員数2000人 |
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設置機器 | センサー1100個、スイッチ150個、タッチパネル15台 |
制御対象 | 照明、空調、ブラインド、電動窓、AVシステム |
人感センサーを利用した省エネと照明快適性のバランスをとったこと、空調の設定値を細かく実施、またAV制御により、プロジェクター利用時のブラインド、照明調光を行った点、また、中央監視/BACnetとKNX連携を行い、タイムシーケンス、カレンダー発停等の制御を実施した内容を説明しました。
発表のまとめとして、国内規模では大型オフィスのKNX制御は初の事例であること、グローバル企業のネットゼロオフィスの趣旨に沿った制御を行った点、さらには、後付けや変更可能なKNXの利点を自ら理解が進んだこと等を発表いたしました。
ますます拡大するKNX制御
今回の発表における特徴は、ヴィラ型ホテル、中~大規模オフィスについて、各社からKNX制御の具体的な事例として発表があった点が挙げられます。
昨年のロードショーと比べ、より細かな制御事例と各設置場所における特徴、スマホやタブレット操作による利便性の向上等が強調されていました。
KNXの特徴は、機器の豊富さ、変更可能性、特定1社に偏らずに分散的なプロジェクトが実施可能という点です。
結果として、同様な制御は実現可能としても、プロセスやメンテナンス、VE、工事の利便性において、今後、ユーザー側からの積極的なリクエストが生まれる可能性があります。
プライム・スターでは、2025年のKNXジャパンロードショーにおいても、新しい事例と皆さまの関心度が高いテーマにて、実例をご紹介できるように進めてまいりたいと考えています。